一般社団法人ものづくりネットワーク沖縄(ビークル開発事業部)から

       株式会社イメイドへの事業展開の経緯

コンバートEVの展開

民間の自動車整備工場や個人がコンバートEVを盛んに行っていた時期がありました。その頃は電気自動車の法規制基準がやさしい時代でしたが、ここ数年でバッテリーの安全性試験であるR100の規制等の電気自動車における車両基準の厳格化に伴いコンバートEVも事業性として採算の取れるものでは無くなりました。しかし弊社では、法規制への対応や技術開発も含めて地道に行ってまいりました。その結果として電気自動車における開発技術は格段に向上させることができました。

小型ビークルの製作

沖縄産の電気自動車をつくることはできないのか?

ということをきっかけに製作されたのが、1人乗りのマイクロEV(ナンバー付)です。

この車両はバッテリーやモータといった主要部品は沖縄県外からの購入ですが、沖縄のアルミ形材メーカー製のアルミフレーム、沖縄のデザイナーによる車両デザイン、沖縄のFRP職人によるFRPボディ、沖縄の金型屋さんのFRP用マスター型、沖縄の伝統工芸(首里織)を取り入れたシートといった沖縄でもこういった電気自動車をつくれることを証明できました。

電動カートの開発・試作

沖縄県は観光産業が盛んな地域です。沖縄県内には大型宿泊施設やゴルフ場、大型観光施設といった電動カートが活躍できる場所が非常に多く存在しています。そんな中で、観光施設から電動カート(2列シート)をもう1列増やして多人数乗りの車両をつくってくれないかという要望を頂きました。早速、弊社で試作を行い沖縄県南部の大型観光施設へ納入・運営してもらったところ非常に高評価を頂くことができ、その後も他の観光施設で採用頂きました。それが「CV-8」となります。

このCV-8が元になり、グリーンスローモビリティで活用されているナンバー付カートや新規の電動カートの共同開発といったビジネスの展開を行うことができました。

観光の独自性を高めるツールとして、

電動カートや電動モビリティの活用は今後も世界中で大きく注目されています。

特殊車両製作

トラックの世界には「架装」というお仕事があるってご存じでしょうか?

沖縄にはこの架装をお仕事としている企業も数社いるのですが、どちらかというと購入した部品の組立を行う架装です。沖縄県の北部にある大型リゾートホテル内を運行しているオリジナル周遊バスの老朽化に伴い、このバスを沖縄でつくることはできないか?という案件がありました。

これまでの車両は東京の有名な特殊車両メーカーで製作したものを沖縄に納車という流れでしたが、担当している沖縄の販売店の社長の強い意気込みとホテルのオーナー様の想いもあり私達で特殊車両の架装業務を行うことができました。

この車両は日野自動車の4tトラックをベースに

架装するバス部分をアルミ製骨組みの溶接レスで製作されています。

この車両製作により沖縄でも特殊車両の架装業務の可能性が広がりました。

技術開発

コンバートEVの製作、各種モビリティの開発にとって欠かすことができないのが技術開発です。

私達の場合は、案件自体が開発案件であることも多く日々開発の連続です。

特にコンバートEVの製作においては、当初は日本の自動車部品を入手することもできませんでした。

EVに必要となるモータやコントローラ、リチウムイオンバッテリー、BMS、充電器といった主要の部品を

日本国内から入手しようとしても門前払いや明らかなお断り見積りといった事が多々ありました。

そんな状況で入手できるものは、海外メーカー製となります。

特に中国製は多くの製品を使いました。海外製の部品を使って製品開発を行っていると、こちらの技術の要求や進歩によって壁が発生します。ここを調整できればもっと良くなるのに対応できない。といった壁です。

そこで、私達は、「作ってみよう!」という結論になりました。

そこから生まれた開発技術が、モータやコントローラの設計・試作、リチウムイオンバッテリーのBMS開発、アルミフレームの開発、FRP製品のRTM成形方法、自動走行技術の基礎開発です。このモータにおいては、JMAGにて設計を行い、巻線は手巻き、ワニス処理も手作業、ケーシングはすべて切削することで、ほぼ100%沖縄県産のEV用モータを試作することができました。